豆知識:「あわび」と「とこぶし」の見分け方
トコブシを小さいアワビと思っている人が多いかもしれませんが、実際は巻貝で、アワビとは別物です。
見分け方は、アワビの貝殻にある呼吸孔(開いている穴)の数は、4~5個となっていますが、トコブシは、6~8個の穴となっており、数の違いがあります。
そして、アワビの呼吸孔周辺は盛り上がった形になっているのも特徴なのですが、トコブシの方はそれも見られません。
上記の写真の殻にはほぼ4つ呼吸孔が開いていますので「あわび」となります。なので、トコブシと同じくらいの大きさでも、呼吸孔の数であわびかどうかがわかります。
トコブシのトコは「床」であり浅い場所を、そして「ふし」は小さいという意味です。いつまでたっても大きくならないという意味から、山口県の下関では「センネンゴ」と呼ばれていたり、ほかの地域でも「マンネンアワビ」という名前で呼ばれることもあります。
また、トコブシは、移動速度が流れるように速いことからナガレコと呼ばれていることろもあります。トコブシは、最大でも7cmくらいとあまり大きくならず、アワビほど大きいサイズには成長しません。
この写真の左端の30~40gでも立派な「あわび」です。
一般的に、あわびは加熱すると硬くなると言われていますが、わたくしどもが扱う「韓国産」の「海上養殖」のあわびは、稚貝から昆布やワカメを与えており、天然ものと比べ貝に与えるストレスが少ないこともあり、サッと炒めたり焼いたりしても硬くなりません。
外食のプロの料理人さんにも喜んで使っていただいています。
ぜひ一度ご賞味ください。