豆知識:オマール海老の生態
オマール海老は、北東大西洋、地中海、北欧ノルウェー近辺、南アフリカ地域と広範囲に生息しています。主に岩場に生息し、地域によって体色に違いがみられます。
漁獲方法は海底に沈めるカゴ漁ですが、乱獲を防ぐため漁獲できるサイズが決まっています。たとえ漁獲されたとしても300g以下のサイズは、厳しいルールに従って海にリリースされます。
当社が扱うカナダ産オマールの漁獲シーズンは、主に5月~6月、12月~1月のたったの4ヶ月です。カナダから空輸し、日本国内では、大阪に10㌧の水槽10基、福岡に10㌧の水槽5基、名古屋に10㌧の水槽1基の3ヶ所でオマールを活かしています。毎週2~3便、空輸で国内へ搬入していますので、鮮度の良い元気なオマール海老をお届けいたします。
カナダ東海岸にて5月~6月に漁獲されるCANNER(キャナー)と呼ばれるサイズ(300g~400g)は、新物の漁獲時期となりますので、オマールヌーボーとしてイベントに使用されています。CANNERサイズとは、缶詰サイズという意味です。
この時期のCANNERサイズのオマールは、年間でも身入りの良い時期のため、通常の500gサイズと比較しても遜色なく、十分満足のいく可食量です。
カナダ産オマールのサイズ別の呼び方
CANNER(キャナー) | 350g前後 | シーズン5~8月 |
CHIX(チックス) | 500g前後 | 通年 |
QUARTER(クォーター) | 600g前後 | 通年 |
SELECT(セレクト) | 1.0kg前後 | 通年※要確認 |
JUMBO(ジャンボ) | 1.5kg以上 | 通年 |
オマールの中でもフランス地方で獲れるオマール(俗称:ブルターニュ・ブルトン)は特に高価で、パリでもそれなりのレストランでしか食べることができません。
ヨーロピアンオマールは殆ど日本には入ってきませんが、極々僅かの量が活きたまま入荷されています。弊社では年間を通じての供給ができ常時在庫しています。姿は茶色を帯びた青色で潮の香りが強く味が繊細です。
カナダ産のオマールと比べて、ヨーロピアンオマールの方があま味と旨味が濃厚で上質とされています。カナダ産もヨーロッパ産も、オマールエビの卵巣はとても希少価値があり、フランス語でコライユ (Corail)、英語でコーラル (Coral) と呼ばれ、本体の身よりもおいしいといわれています。
ただし、ヨーロピアンオマールと比べてお安くお届けできるカナダ産オマールは、焼く、蒸す、茹でるだけで簡単にグレートな食卓になること間違いなしです。活きたままお届けする「カナダ産活オマール海老」を、是非一度ご賞味ください。